著作者人格権とは

著作者人格権とは

著作者人格権とは

著作権が放棄された作品は全て自由にできるのでしょうか。例えば、「少年が大冒険に繰り出し苦労の末、勇者として称えられる物語」が「少年が悪事を働き、後に蛮族の王として恐れられる物語」ではまったく別の話になってしまいます。

 

著作権自体を譲渡や放棄しても、著作者が何を想い創作をしたのかということについては保護される必要があります。このような著作者の人格を保護するために著作者人格権があります。

 

著作者人格権は3種類

著作者人格権には、上記の例のように著作者の意思に反する内容に勝手に改変されることがないように保護する同一性保持権、公表する方法を決めることが出来る公表権、著作物に表記する名前を実名やペンネームなど自由に決めることができる氏名表示権の3種類があります。

 

特に同一性保持権については、楽曲に対する歌詞の内容であったりキャラクターのデザインであったりとたびたび議論になりますので覚えておいた方が良いでしょう。

 

著作者人格権の問題点

著作権を放棄する旨の記載や著作権の譲渡が行われても、著作者人格権は創作者が所有しています。そのため、著作者人格権は著作者を守る最後の砦とも言われたりします。

 

しかし著作権を取得しても勝手な改変を保護する同一性保持権が行使されるとなると利用にかなりの制限がされてしまいます。

 

小説では大長編の作品であっても映画など映像作品にする場合には時間内の枠に納めなければなりません。シナリオの改変を行うことが同一性保持権の侵害となるのであれば、創作者は保護されても著作権を譲渡された側としては思うように利用が出来ません。

 

そのため著作権の譲渡の際には、「著作者人格権を行使しない」と記載されるケースが多くあります。この著作者人格権の不行使の記載が法的に有効なのか無効なのかという点ではたびたび議論されていますが、明確な定義がされていないのが現状です。

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